長き時を超え、今日まで連綿と受け継がれてきた京都の伝統文化の、さらなる発展を目指して。おおきに財団では、京都の五花街への支援を目的とするさまざまな事業を積極的に展開しています。
芸妓舞妓が日ごろの稽古の成果をお披露目する歌舞練場。五花街それぞれの特徴を有し、花街のシンボルとなっている歌舞練場の改修工事などに対して補助金を交付し、歴史的な建物を未来に継承する支援を行なっています。
伝統伎芸の保存・継承を目指して、祇園甲部「温習会」、宮川町「みずゑ会」、先斗町「水明会」、上七軒「寿会」、祇園東「祇園をどり」といった舞台発表、祇園祭花傘巡行や時代祭への参加などに対して各花街に助成金を交付しています。
置屋から独り立ちした芸妓「自前さん」へ経済的な支援を実施。独立の3カ月前から独立後5年未満の芸妓に対して、衣裳購入費の50%(上限50万円)を5年間で150万円まで補助し、後継者育成と伝統伎芸の保存・継承に努めています。
五花街の取り組みをより多くの皆さまにお伝えするために、街づくりイベントの実施やホームページの充実といったPR活動を積極的に展開。また、各花街で開催される「をどりの会」への来場を促す広報活動を多角的に行なっています。
二十歳を迎えた舞妓が地元の成人式の舞台で、日ごろの稽古で培った舞を実演できるよう「舞妓の故郷帰り支援事業」を実施。伝統伎芸を披露する機会を全国に広げることで、花街の魅力発信と舞妓志望者の拡大を目指します。
伝統伎芸従事者のさらなる伎芸の上達と後継者の育成を奨励するために、65歳以上の経験豊かな芸妓に対して、伎芸に必要な道具の新調や自己研鑽などを目的とした奨励金を支給しています。